明日は二十四節気の『立冬』です。
『立冬』を正確に説明すると、
「2017年では11月07日」というだけのことなのですが、
少し解説をさせていただきます。
東京の二十四節気の気象・天文の値を確認します。
東京の二十四節気の値(2017年02月~2018年01月)
毎度のことですが、
テレビの天気予報で、
「暦の上では、冬が始まりますが……」
と、聞きましたので、
どういうことなのだろうと思いました。
そこで、二十四節気について、
私の知る限りでの説明をさせていただきます。
まず、暦には『新暦』と『旧暦』があります。
二十四節気は『新暦』です。
昔の暦だから『旧暦』という訳ではありません。
そこで、『新暦』と『旧暦』の簡単な説明をさせていただきます。
旧暦:太陰暦(月の満ち欠けを採用)
新暦:太陽暦(1太陽年を採用)
月は29.5日で新月から新月となります。
旧暦では、新月を一日(ついたち)としていましたので、
一年を十二カ月にすると、
その日数は354日となります。
地球は太陽を365日かけて一周します。
季節の移り変わりは、
当然ながら365日で変わります。
このため、旧暦で「何月何日に種をまく」と決めることには、
意味がありません。
そこで、昔の日本では、
旧暦と新暦(二十四節気)の両方を採用して生活をしていました。
二十四節気を使えば、
例えば「立春から〇日後に種を蒔く」と決めれば、
問題はありません。
それなら、
『最初から二十四節気を基準とした暦で生活すれば良かったじゃないか』
と思うでしょうが、
なぜ、そのような不便なことをしていたかは判りません。
本題に戻りますと、
二十四節気には、
それぞれ名前がありますが、
『立冬』の意味は、
太陽暦の『11月07日(2017年)』ということで、
『冬が始まる』ということではないことが、
ご理解いただけるかと思います。
『放送には尺と呼ばれるものがあり、
それを補うために言っているのだ』
という理由ならば、
理解はできます。
(この作業は想像以上に大変です)
それ以外で、
『立冬とは冬が始まることなのだ』
というのであれば、
是非とも理由が聞きたいです。
■補足■
以前にも、
同様の内容を掲載していますので、
良ければご確認ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿