以前、別のブログで、
ほぼ同内容の更新をしましたが、
改めて記述をさせていただきます。
今日は二十四節気の『立冬』です。
テレビやラジオの天気予報で、
「暦の上では冬が始まりますが……」などと説明されていますが、
これを聞くと、暦学者の方は『?』となるそうです。
『立冬』を正確に説明すると、
「2016年では11月07日」というだけのことです。
と、これだけではあまりに味気ないので、
もう少し解説をさせていただきます。
東京の二十四節気の気象・天文の値を確認します。
東京の二十四節気の値(2016年02月~2017年01月)
表やグラフで、
日脚の延びの変化を確認していただければ判りますが、
立冬から立春(立夏から立秋)までは、
45分程度です。
立秋から立冬(立春から立夏)では、
1時間40分ほどあります。
どのようなことかを、
簡単に説明しますと、
『これまでは、日が沈むのが、
日に日に早く感じられたが、
それが少しゆるやかになり、
今度は寒さが厳しくなる』
といったことでしょうか。
おそらく、季節を感じる要素としては、
『気温』が最も大きな要素かと思います。
東京で平均気温が10℃以下となるのは、
これから1か月先の『大雪』の頃です。
ちなみに、気象庁が『冬』としているのは『12~02月』です。
「昼の時間が短ければ冬ということでしょ!?」
ということなのかもしれませんが、
気温が最も低いのは『大雪から立春』です。
四立(立春・立夏・立秋・立冬)のたびに、
「暦の上では○○が始まりますが……」と聞きますが、
これは、テレビやラジオで天気予報を伝える時に、
『気象キャスター』と呼ばれる礎を築いた方々が、
『どのように天気を伝えたら、
より良い情報を視聴者に提供できるだろう』
と考えて編み出した言葉で、
当然のことではありますが、
その方々は上記の内容を理解した上で、
自分自身で言葉を作り出したと考えられます。
また、その頃は現在のように気象予測資料が充実してなく、
天気予報でCGなどは使っていなかったはずです。
つまり、今はもっと充実した天気予報を伝えられる環境が整っているのです。
それにも関わらず、
現在の気象キャスターの解説を聞いていると、
先人たちの築いてきた立派な功績を、
何の理解もなく喋っているようにしか聞こえません。
TVやラジオで天気予報を伝える方々には、
『俺(私)たちは、気象予報士の代表として、
世間から見られるんだ』
ということを自覚して、
仕事に臨んでいただきたいものです。
……、と長々とお説教じみた内容を記述しましたが、
上記の内容は当然のことながら、
キャスターの方々は理解されていますよね!?。
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