2016年8月11日木曜日

不安定なだけでは雨は降らない

ご閲覧、ありがとうございます。

昨日10日(水)は、神奈川県で猛烈な雨の降った所がありました。

最大1時間降水量(50.0mm/h以上)


神奈川県相模原中央(サガミハラチュウオウ)
86.5mm/h
神奈川県海老名(エビナ)
52.5mm/h

原因は、大気の状態が不安定になったことによるものです。

大気の状態が不安定というのは、
地上の気温が高くなったり、
上空に冷たい空気が流れ込んだりすることで起こります。

しかし、おととい09日(火)の方が地上の気温が高かったですし、
上空には冷たい空気が流れ込んでいました。



2016年08月09日09時アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図


2016年08月09日09時アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図


これは、天気予報を作成する時に見る、
上空の気温などが書かれた図です。

あまり専門的な図などを使用するのはどうかとも思いますが、
ご容赦ください。

09日09時の下図の日本海に『C』があります。

これは『上空の寒気』を意味しています。

10日09時の下図には『C』はなく、
日本の東海上には『-6』の破線で囲まれた所があります。

この二つの図が意味しているのは、
『09日09時に日本海にあった寒気が東へ進み、
10日09時には日本の東の海上へ抜けた』、
ということです。

つまり、09日09時~10日09時にかけては上空に寒気が流れ込んで、
09日は関東では地上の気温が高かったので、
大気の状態は不安定だったはずです。

にもかかわらず、
09日は関東では雨が降らず、
10日に猛烈な雨が降りました。

それは何故なのでしょう。

そこで、09日と10日の関東の1時間ごとの雨と風の様子を確認します。



09日は北から西よりの風が吹いていましたが、
10日は東よりの風が吹いていました。

関東で吹く北から西よりの風は、
陸から吹く風ですので、
乾燥しています。

ですが、関東で東から南よりの風が吹く時は、
海から吹く風ですので、
湿った空気が流れ込むのです。

空気の中に水蒸気が含まれていないと雨雲はできませんから、
いくら大気の状態が不安定になっても、
雨は降らないのです。

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